便秘薬と牛乳を一緒に飲んではいけない理由は?

「便秘のときは牛乳がいい」とよくいいます。実際、牛乳を飲んだだけで下痢をする人もいますから、牛乳が便秘に効くというのはたしかです。しかし、これには個人差があり、便秘薬と牛乳を一緒に飲むと、かえって薬が効かなくなることもあります。特に気をつけなければいけないのが、表面がコーティングしてある錠剤の便秘薬です。このような薬は腸溶剤といって胃ではなく、腸で溶けるようにできているのですが、牛乳と一緒に飲むと胃の中で溶けてしまい、効果が出にくくなります。なぜ、牛乳で飲むと薬が胃で溶けてしまうかというと、これには酸性とアルカリ性の問題が関係しています。普段、胃の中は酸性で、腸の中はアルカリ性です。腸溶剤はここに目をつけて、アルカリ性に反応することで溶けるように作られているのですが、牛乳も弱アルカリ性。そのため、牛乳と一緒に飲むと腸溶剤はすぐに溶けてしまい、腸に成分が届かなくなってしまうわけです。牛乳も便秘に効きます。便秘薬も便秘に効きます。しかし、この2つを一緒に飲んでも「1+1=1」にしかなりません。便秘薬でなくてもこれは同じです。腸溶剤とは、腸の中で溶けてこそ効果を発揮するように作られています。それが、胃の中で溶けてしまっては効果は期待できません。